Stable Diffusionは、英国のStability AIが開発したオープンソースの画像生成AIです。2022年8月の公開以来、AI画像生成の”事実上の標準”として爆発的に普及し、リリースから1年で1,000万人以上のユーザーを集めました。MidjourneyやAdobe Fireflyのような有料サービスとは違い、無料で商用利用もできるのが最大の特徴。ブラウザだけで試せるオンラインサービスから、自分のパソコンにインストールして使うローカル環境まで、用途に応じた選択肢が揃っています。この記事では基本知識・使い方・料金・商用利用の注意点まで2026年最新版でまとめました。
テキスト(プロンプト)から画像を自動生成するオープンソースの画像生成AIモデル。ソースコードが無償公開されているため、誰でも自由に利用・改造でき、多くの画像生成サービスの裏側にも採用されています。
Stable Diffusionとは?他の画像生成AIとの違い
Midjourneyと同じく文章から画像を作るAIですが、最大の違いはオープンソースで無料という点なんです。
おかげで全世界のエンジニアやクリエイターが改良を重ね、今では無数の派生モデルや拡張機能が生まれる一大エコシステムになっています。
初心者でも使えますか?
主なバージョン・モデル一覧【2026年最新】
| モデル | 特徴 | 必要VRAM目安 |
|---|---|---|
| SD1.5 | 最も古くから普及し、派生モデル・LoRAが圧倒的に多い定番系列 | 4GB〜 |
| SDXL | Base+Refinerの2モデル構成。1024×1024の高解像度に対応した成熟モデル | 8GB〜 |
| SD3.5 Medium | 軽量でカスタマイズ性と品質のバランスが良い中規模モデル | 10GB前後 |
| SD3.5 Large / Large Turbo | プロンプト理解力・テキスト描写精度が大幅向上した最新の高品質モデル | 24GB前後 |
| Civitaiの派生モデル | アニメ調・実写調などスタイル特化のコミュニティ製モデルが多数公開 | モデルによる |
初心者・初めて触る方はSDXL系から始めるのが定番です。エコシステム(対応モデル・LoRA・解説記事)が最も充実しており、迷ったときに情報を見つけやすいというメリットがあります。
Stable Diffusionの使い方(Web版・初心者向け)
Stable Diffusionの使い方は大きく「Web版(ブラウザで利用)」と「ローカル版(自分のPCにインストール)」の2パターンがあります。まずはインストール不要のWeb版から見てみましょう。
日本語プロンプトに対応した「Stable Diffusion Online」、Stability AI公式の「DreamStudio」、無料で試せる「Hugging Face」「Mage.space」などから選びます。
サービスによってはメールアドレスや既存アカウントで登録。多くは初回に無料クレジットが付与されます。
生成したい画像の内容を文章で入力。英語の方が精度が高い傾向ですが、日本語対応サービスならそのまま日本語でOKです。
数秒〜数十秒で画像が生成されます。気に入らない場合はプロンプトを調整して再生成しましょう。
生成された画像を右クリックまたは長押しでダウンロード。商用利用前には各サービスの利用規約を必ず確認しましょう。
本格的に使い込みたい場合は、NVIDIA製GPU搭載PCに「Stable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111)」を導入するのが定番です。生成枚数・プロンプトの制限がなくなり、img2imgやControlNetなど高度な拡張機能も使えるようになります。
【初心者向け】ローカル環境で画像生成AIを動かす!Stable Diffusion Web UI セットアップガイド(ITとAIのルーティンラボ)
【AI学習Vol.4】Stable Diffusionとは?話題の画像生成AIの使い方・初心者向けのコツも徹底解説!(AIポータルメディア「AIsmiley」)
Stable Diffusionのメリット・デメリット
- オープンソースで基本無料、ローカル環境なら生成枚数も無制限
- 商用利用が認められており、出力画像の権利をStability AIが主張しない
- 派生モデル・LoRA・拡張機能が豊富でカスタマイズ性が高い
- リアル調からアニメ調まで幅広いスタイルに対応
- ブラウザ版ならインストール不要、スマホからも利用可能
- ローカル環境で高度に使うには相応のPCスペック(GPU)が必要
- 初心者にはプロンプトの書き方・パラメータ調整の学習コストがある
- モデルごとにライセンスが異なり、商用利用時は個別確認が必要
- 日本語プロンプトは精度が落ちやすく、英語の方が安定する傾向
- 著作権・肖像権を侵害するリスクのある使い方には要注意
料金プラン比較
| サービス | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| ローカル環境 | 完全無料 | PCスペックが必要だが、生成数・プロンプトの制限なし |
| Stable Diffusion Online | 無料〜 Pro:月7ドル/Max:月14ドル | 日本語入力対応、無料版はウォーターマークあり |
| DreamStudio(公式) | 10ドルで約1,000クレジット | Stability AI公式、初回無料クレジット付与 |
| Mage.space | 無料〜月10〜50ドル | UIが使いやすく初心者向け、モデル数が豊富 |
| 商用ライセンス | Community:年間売上100万ドル未満は無償 Enterprise:要問い合わせ | 大企業・APIプロバイダーは有償ライセンスが必要 |
まずは無料のオンラインサービスで試すのが一番。本格的に使い込みたくなったらローカル環境への移行、あるいはクレジット制のDreamStudioを検討しましょう。個人・中小規模での利用なら、ほとんどの場合無料の範囲で十分楽しめます。
ただし商用利用するときは、次にお話しする著作権の注意点だけは必ず確認してくださいね。
商用利用・著作権についての注意点
Stable Diffusionで生成した画像は基本的に商用利用が可能で、Stability AIは出力画像について権利を主張しないと公式に表明しています。ただし、知っておくべき注意点もいくつかあります。
- 公式ライセンス「CreativeML OpenRAIL++」等のもとでは、生成した画像の利用に制限はないとされる
- Civitaiなどで配布されている派生モデル・LoRAは、それぞれ個別のライセンスを持つため商用利用可否を要確認
- 他社ロゴや実在人物の顔写真を元にした生成(img2imgなど)は著作権・肖像権侵害のリスクがある
- 日本の文化庁は「簡単な指示でAIが生成した画像は著作物に該当せず、著作権を気にせず利用可能」との考え方を示している(2024年3月発表)
- 米国・EUなど主要国でもAI生成物への著作権は認められない一方、商用利用自体は可能という方向で整備が進んでいる
「改変不可」と明記された素材を学習・参照に使った画像生成や、有名キャラクター・著名人の顔に似せた画像の無断公開・販売はトラブルの元になります。商用利用する際は、使用したモデルのライセンスと各サービスの利用規約を必ず確認しましょう。
よくある質問
Stable Diffusionは無料で使えますか?
はい、ソースコード自体は無償公開されており、ローカル環境なら完全無料・無制限で利用できます。ブラウザ版のオンラインサービスも無料プランがありますが、生成枚数や機能に制限があるのが一般的です。
パソコンのスペックはどれくらい必要ですか?
ローカル環境で動かす場合、NVIDIA製GPU(VRAM 8GB以上推奨)があると快適です。GPUがなくてもCPUのみで動作させることは可能ですが処理速度は遅くなります。スペックに不安がある場合はまずブラウザ版から試すのがおすすめです。
商用利用はできますか?
基本的に可能です。Stability AIは生成画像について権利を主張していませんが、使用したモデル(特にCivitaiなどの派生モデル)ごとにライセンス条件が異なるため、商用利用前に必ず確認してください。
日本語のプロンプトは使えますか?
「Stable Diffusion Online」など日本語入力に対応したサービスもありますが、多くの環境では英語プロンプトの方が精度の高い結果を得やすい傾向があります。翻訳ツールを併用するのもおすすめです。


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